ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
この時期十勝管内各校で行われる「運動会」。頑張っているのは子どもたちだけではありません!
参観日に得意なことを聞かれ「かけっこ」と答えたあいちゃんのお父さん。すると運動会で親のリレーに出ることに…。お父さんは現在96kg。そう、かけっこはとくい“だった”のです。運動会まであと2週間、あいちゃんとお父さんの猛特訓が始まります。さて『おとうさんのVサイン』は見ることができるのでしょうか?
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宮下一家が十勝のトムラウシに山村留学していた一年間を綴ったエッセイ。北海道を愛する夫の一言で決まった山村留学。3人の子ども達が反対するかと思いきや、「面白そう」と目を輝かせる。テレビ難視聴地域で、最寄りのスーパーまで三十七キロ。そんな中で、お年頃の子ども達が、毎日を生き生きと過ごす姿が印象的。宮下一家を迎え入れてくれた地域の人々や、学校の先生たちとの交流がとてもとても温かい。十勝・大雪山国立公園にあるトムラウシは、アイヌの言葉で、「カムイミンタラ(『神さまたちの遊ぶ庭』)と呼ばれるほどに、素晴らしい景色に恵まれた土地である。また、ヒグマのよく出る土地という意味もある。自然の美しさと厳しさを直に感じる土地での宮下家の一年間は、山の緑のように濃くて、満天の星空のようにキラキラしていた。
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