2024年 (令和6年)
5月3日(金)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 夏の水辺での楽しみのひとつが花火大会。花火大会をより楽しむために知りたい花火の種類を詳しく紹介しているのが『花火の図鑑』です。「満星」と「牡丹」は、打ちあげられた星が燃えるときに、「菊」の花火と違い、尾を引かないで球状に開く花火をいうそうです。花火を作る工程や、花火玉の中の様子、さまざまな花火の色を出す薬の種類などが紹介されています。知識が増えると、より花火が楽しめるような気がします。

 全国の川辺、海辺、山で拾える石ころを紹介するのが『日本の石ころ標本箱』。採集ポイントを示す地図、その周辺で拾うことができる石ころを標本箱のように紹介しています。幕別町や池田町の河原で拾えると紹介されているのは「十勝石」と呼ばれる黒曜石。深川市や様似町など北海道の川原でひろえる変わった石も紹介されています。石ころにまつわる楽しいウンチクも収録されています。
 水辺で涼しげに揺れる植物や水辺に集う小鳥たちの姿は、一時、夏の蒸し暑さを忘れさせてくれます。『十勝の川の生き物たち』は、十勝川流域で見られた魚類、トンボ、チョウや樹木・草花・鳥類などを、その名前(一部アイヌ語名も)と特徴・確認された場所・生活サイクルまで詳しい情報を掲載しています。よく似た草花やチョウ・トンボも、豊富な写真でその違いが良く分かります。水辺の散策がより楽しくなりそうな1冊です。 MCL編集部(紀)

三冊堂250 (2016/06/30)