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1733(亨保18)年の今日、隅田川で水神祭りの川開きが行われ、慰霊を兼ねた花火が打ち上げられたことから、花火の日。観賞用花火がさかんになったのは江戸時代に入ってからで、鍵屋弥兵衛と玉屋市郎兵衛という二人の有名な花火師がいたことは万人の知るところです。
鍵屋の師匠から破門され、江戸で花火を上げられなくなった花火師に思いがけない仕事が舞い込む。夢にまで出てくるほど好きな花火の仕事。迷った末に引き受ける花火師。大輪の花を咲かせることはできるのか―。花火師のほか、結び人、蝿とり武士、甘酒売りなど、江戸時代の興味深い職業20種を物語にした一冊。創作か史実か、ゆらゆらと読み進めるストーリーもさることながら、合間に挟まれる史料を説くコラムが色を添えます。 MCL編集部（そ）
今日の一冊2346（2019/05/28）
