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短かった秋も終わり、冬を感じ始めるこの季節。雪が降ったことに喜んでいたあの頃を思い出し、冬のお友達”ゆきだるま”が登場する物語をご紹介します。
クリスマスの夜、少年が作ったゆきだるまが動き出し、一夜限りの不思議な冒険が始まる。レイモンド・ブリッグズによって描かれた、世界中で愛される名作『ゆきだるま』。動き出したゆきだるまと家の中を探検したり、遠い町まで空を飛んだり。強い絆で結ばれた2人でしたが、暖かい朝を迎えるとゆきだるまは…。文字のないサイレント絵本で、繊細な美しい絵に心奪われる作品です。切なくも心温まる冬のお話となっています。
ある雪の日、荷物が届くか心配していたひつじばぁばのために、はりねずみくんは目印になるようゆきだるまを作ります。雪の日をほのぼのと過ごすはりねずみくんたちを描いた『はりねずみくんのゆきだるま』。手が冷たくなっても、赤いマフラーを巻いて自分よりも大きなゆきだるまを作る健気さに、冬の寒さも吹き飛んで心温まる作品です。はりねずみの形に作られたゆきだるまが微笑ましくてたまりません!
たくさんの雪が降ったクリスマスイブの夜。窓から呼んでいたのは、朝あっちゃんが作った雪だるまでした。木に引っかかったサンタさんを、雪だるまたちと一緒に助けに向かうクリスマス前夜を描いた『まよなかのゆきだるま』。丘に着くと、そりは高いところに引っかかっていて届かない!すると、たくさんの雪だるまたちが山になって…。モノクロベースの優しい絵に帽子やマフラーの赤が映える素敵な絵本です。雪だるまたちの大行進に思わずクスっとしてしまいます。 MCL編集部(羽)
三冊堂686(2024/11/14)