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真っ暗闇からこちらを見つめる視線が印象的な表紙の『魅惑の黒猫』。本書では、古今東西の知られざるエピソード、文学の中の黒猫など、様々な角度から、黒猫の魅力を多彩なビジュアルとともに紹介しています。あるところでは不幸の兆し、またあるところでは幸福の象徴。艶やかな毛並みが放つ魅力に、読めば読むほど惹きつけられる一冊です。
やはり黒猫と言えば、エドガー・アラン・ポーを思い出す方も多いのではないでしょうか。数多くの版が出版されている『黒猫』ですが、今回はその中から「乙女の本棚」シリーズの一冊をご紹介。ある晩をきっかけに追い詰められていく男の末路が、まくらくらま氏のクラシカルで妖しげな世界観のイラストによって鮮やかに描き出され、古典を読む機会の少ない方にもおすすめです。
凍えそうな雨の降る夜、貧しいおじいさんの家に転がり込んだのは『黒ねこのおきゃくさま』。すっかり痩せこけ、今にも死んでしまいそうな姿を放って置けず、大切に取っておいたごちそうを分けてあげると、まだまだ足りないとおじいさんの分まですっかり平らげ、わずかな薪も使い切ってしました。こうして小さなおきゃくさまと一晩を明かしたおじいさん。するとあくる日…?これからの季節にぴったりの、心温まる物語です。 MCL編集部(里)
三冊堂685(2024/11/07)