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本のタイトルが長いものがある一方で、一文字だけのものもあります。そんな中でも、ひらがな一文字の本は数が少ないそうです。ひらがな一文字のタイトルからは内容が想像しにくいですが『あ』は、小さな針金の人が色々な物に出会うおはなしです。出会いの喜びを写真で描かれており、内容も文ではなくほとんどひらがな一文字で話しが進んでいきます。ですが、不思議と小さな針金の人の感情が伝わってくる絵本です。
次は、タイトルの一文字で意味を表している『ひ』では、火をテーマに色々な場面での「ひ」が出てきます。シンプルな文と絵で「ひ」の違いが分かりやすく表現されています。同じものであっても場面が変われば、楽しかったり恐かったりもする「ひ」の色々な表情が見えてくる絵本です。日本語だからこその言葉の面白さに気付く一冊です。
先程までの一文字で意味を表していたのとは違い、「る」から始まる言葉をみなさんはどれくらい言えますか?しりとりで回ってくると、なかなか思いつかないものです。『る』に出てくる博士も同じで、しりとりの途中で「る」のつくものを探しに外へ出かけて行きます。本書では「る」がつくものがたくさん登場します。聞き馴染みの無いものもありますが、これできっとしりとりには困らないはずです。 MCL編集部(海)
三冊堂600(2023/3/23)