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子ども達は「ごっこ遊び」が大好き。子ども達はごっこ遊びを通して、生きていくときに必要な力を養っていきます。ごっこ遊びの具材の研究を続ける「具材クラブ」の実践をまとめた『具材 ごっこ遊びを支える道具』によると、ごっこ遊びの具材は、実物そのものの形をしているよりも、抽象的な形をしている方が望ましいのだそうです。オレンジ色のお手玉が、時にみかんだったり、にんじんだったり…と、子ども自身が具材を自由に変化させるのです。本書の具体的な実践例と「見立ての世界」に没頭する生き生きとした子ども達の写真を見ると、子ども自身が考えたり、想像することができる環境がいかに大切であるかを実感します。
「さあ、くみたてはじめよう」。ミニチュアの作業員たちが、せっせと組み立てているのは、いったいなんでしょう?『くみたて』と「見立て」で繰り広げられるミニチュアの世界。ふだん見慣れているものが、別のものに。見立ての世界を心ゆくまで満喫できる写真絵本です。
川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「カフェ・マーブル」。その名前のとおり、一杯のココアからぐるぐると物語が繋がっていきます。小さな出来事が、奇跡のように繋がっていく12色のストーリー『木曜日にはココアを』。表紙をみると、温かそうな木のカップを「カフェ・マーブル」に見立てた物語の世界が広がっています。読み終えたあとは、心がポカポカに。温かなストーリーと一緒に田中達也さんのミニチュア写真もお楽しみくださいね。 MCL編集部(ふ)
三冊堂587(2022/12/22)