2024年 (令和6年)
7月17日(水)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 9月は防災月間ですね。今回紹介する3冊には、非常時に生き残るために特化した特殊な知識・技能が満載です。中には「これ本当に使えるの?」と思うようなものもありますが、一般的な防災本では得られない貴重な情報も随所に散りばめられていますよ。
 まずは『全図解アメリカ海軍SEALのサバイバル・マニュアル』です。強者ぞろいのアメリカ海軍の中でも、厳しい訓練に合格した精鋭中の精鋭のみで構成される特殊部隊SEAL。SEAL元隊員である著者の、生き延びるための究極の知恵が凝縮された一冊です。自然災害のみならず、犯罪やテロから身を守る術も紹介。「イノシシの攻撃をかわす」や「ハイジャック犯を倒す」など興味深いテーマが多く、読み物としても楽しめてしまいます。因みに、サメを撃退するには、頭を押さえて目をえぐってエラを引きちぎるとのこと…。

 『サバイバル読本DELUXE』は、アウトドア雑誌「Fielder」にこれまで収録されたサバイバルスキルを厳選し、一冊にまとめた合本です。火起こし、寝床づくり、食料調達の三つのメインテーマを、ショッキング!な写真をふんだんに使って丁寧に解説。本格的なサバイバルだけでなく、日々のキャンプや野遊びにも応用できる比較的実用的な一冊です。
 マッチも無い、ナイフも無い、車も全く走っていない森の中に身一つで取り残されたら、あなたは生き残れますか?『PRIMITIVE TECHNOLOGY』はそんな状況でも逞しく生きていくための知識を授けてくれます。木の小屋を作るためにはまず木を切る。木を切るためには斧を作る。そんな要領で、最終的には陶器を焼く窯まで作っちゃいます。「原始的な」を意味する「Primitive」。原始の大自然の中で、頭脳を駆使して様々な道具を作って生き残り、さらには高度に文明を発展させてきた人類の偉大さを感じる一冊です。
 幕別町図書館では、防災月間にちなんで、29日(木)まで全館で防災に関する本の展示を行っています。様々な防災本を取り揃えていますので、是非図書館に足を運んでみてくださいね。 MCL編集部(な)

三冊堂571(2022/09/01)