2024年 (令和6年)
4月25日(木)
Weather
午前10:00から
午後 6:00まで

[BookShelf Image]:4783

 絵本や小説、キャラクター…有名な作品がどのようにして誕生したか気になったことはありませんか?今回は有名な作品の知られざる誕生エピソードが語られる三冊を紹介します。
「坂崎千春」というお名前に聞き覚えがない方でも「Suicaのペンギン」や「カクカクシカジカ」、「チーバくん」等のキャラクターは見たことがあるはず。シンプルでありながら愛嬌たっぷりのマスコットキャラクターを数多く手がける坂崎さんが、貴重な資料と共に創作へのこだわりをたっぷり綴ったエッセイ『イラストのこと、キャラクターデザインのこと。』。誕生当初の、今と少しだけデザインが違う「Suicaのペンギン」のイラストは必見です。

 1969年の初版以降、なかなか寝ようとしない子どもたちへのしつけ絵本として今も読み継がれているせなけいこさんの「ねないこだれだ」。この絵本の結末は、夜寝なかった子どもがおばけと一緒にどこかへ飛んで行ってしまうというもの。しかし、実はしつけのために描かれた絵本ではなかったのです。おばけが大好きで、おばけと友だちになりたかったというせなさん。『ねないこはわたし』では「ねないこだれだ」を始めとする数々の名作絵本の誕生秘話や、それまで謎に包まれていたせなさんの絵本の作業工程も紹介されています。
 「ハリー・ポッター」シリーズや「ファンタスティック・ビースト」シリーズの原作者であるJ.K.ローリング。想像力豊かな少女だったローリングは、子どもの頃から親の影響で様々な本を愛読し、作家を夢見ていました。しかし彼女がハリー・ポッターを世に出すまでには、大変長い道のりがあったのです。世界中を夢中にさせた魔法の世界はどのようにして誕生したのか。『ハリー・ポッター裏話』では、インタビュー形式でハリー・ポッターの誕生に隠されたドラマが語られます。 MCL編集部(小)

三冊堂564(2022/07/14)