2024年 (令和6年)
7月17日(水)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 2021年12月。実業家の前澤友作さんが日本の民間人として初めて国際宇宙ステーションに滞在し、コロナ禍の明るいニュースとなりました。昔は手の届かないように感じていた宇宙も技術の進歩や世界中の人たちの挑戦によりだんだんと身近なものになってきています。『月へ行きたい』は、満月の夜に男の子が月へ行くあらゆる方法を考える物語です。月まで行くのにエレベーターなら1年、新幹線なら55日、戦闘機なら6日などロケット以外の方法でどのくらいかかるのかが描かれているとともに、飛行機では宇宙に行けない理由やロケットがなぜ宇宙に行けるのかというロケットの仕組みまで教えてくれる1冊です。宇宙や宇宙に向う乗り物について学ぶことができ、読んでいて冒険心がくすぐられる作品です。

 『人類、宇宙に住む』は人類がどのようにして他の惑星に行き、どのように生きていくかという人類の未来を見通す1冊です。長年、地球は温暖化などの環境問題を常に抱えてきました。もし、そんな地球に住むことが出来なくなったら人類はどこへ向かうのか、他の星の環境に適応するために人の体にどのような変化が必要なのかなど、世界的に高名な物理学者である著者が衝撃的かつリアルに語る作品です。
 『地球に月が2つあったころ』は惑星の起源や天文学、太陽系の歴史、生命がどのようにして生まれたのかなど宇宙に関する話題を語る作品です。太陽系の動きに合わせて、それぞれ起こった現象や実例を宇宙科学として解説してくれています。なぜ、同じ太陽系でも惑星によって成分や構造が異なるのか。なぜ、惑星が現在のような軌道を描くようになったのか。宇宙に関する様々な疑問を惑星科学の教授である著者が魅力的に語ってくれます。 MCL編集部(羽)

三冊堂539(2022/1/20)