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部活、勉強、習い事。がらりと変わる学校生活に忙しい中学生から高校生のためにセレクトされた100冊を紹介する『金原瑞人<監修>による12歳からの読書案内』。翻訳家の作者が選んだ国内作品というのに興味がそそられることも然ることながら、著者の平易で親しみやすい言葉が新しい本との出会いを予感させます。
本を読む楽しさは、どうやら読み方を知ることで広がるようです。最初は絵ばかりの本でいい。途中で読むのをやめてもいい。本を読むという行為のプレッシャーを取り除いて読書をする面白さを伝える『本が好きになる』。本を読むとその先に何が待っているかを端的に説いているのも魅力的です。
きれいな夕日を見たときの感動。二匹のかえるが登場する絵本にまつわる友達との切ない思い出。著者が幼い頃の記憶と重ねた絵本を紹介する『おとな小学生』。絵本を読むことは、大人の自分と子供の自分とが出会える素敵な行為なのかもしれません。 MCL編集部(そ)
三冊堂500 (2021/04/22)