2024年 (令和6年)
7月18日(木)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった…。恐怖とともに、未知なる世界へと導く『リング』。蒸し暑い夏の夜長を心冷やしてくれるゾクッとするようなホラー小説です。

 若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だかつてない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編『黒い家』。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作である本書は人間心理の恐ろしさが骨身に染みます。

 目が覚めるとそこは赤い砂漠のような大地。主人公はわけもわからないまま、その地で行われるデスマッチに強制参加させられてしまう。死を賭した戦慄のゼロサムゲームを描いた『クリムゾンの迷宮』。一方的に送られてくるメッセージ。生き抜くためにどのアイテムを選ぶのか。自らの選択が明日の運命を決める。自分はいつの間にこんな場所に来たのか、そもそもなぜこのゲームに参加させられているのか、すべての秘密が徐々に明かされていきます。追い詰められた人間心理の恐怖を描いたスリラーサスペンス。 MCL編集部(し)

 三冊堂412(2019/08/08)