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「星月夜」「ひまわり」「夜のカフェテラス」など、ゴッホの傑作が生まれたのは最後の3年間でした。『ゴッホ-最後の3年』は、日本の色彩に憧れて向かった南フランス・アルルでの生活と、それぞれの作品が生まれた背景がマンガ風にポップな絵とセリフで描かれています。画家としての生活を経済面からも精神面からも支えてくれた弟テオとの書簡も掲載されています。
オランダで生まれたゴッホは南フランス・アルルに移り住み、その強い太陽に心から惹かれていきました。思い込みの激しいゴッホは、憧れの日本が南方の国・光あふれる国と思い込み、太陽の光を絵に取り込もうと夢中になりました。常に太陽を向くひまわりが数少ない救いの存在だったのだとか。『名画は語る』は、ゴッホ、フェルメール、ダ・ヴィンチ、ルーベンスなどの巨匠たちの素顔を、世界的に活躍する日本画家である著者が、同じ画家の目線で紐解きます。
名画も年をとれば病気になります-。1987年に、当時のレートで約58億円で落札された、損保ジャパン東郷青児美術館にあるゴッホのひまわりを、『モネ・ゴッホ・ピカソも治療した絵のお医者さん』の著者が修復したのは2005年のことでした。修復の基本は、絵を掃除することで、クリーニングのオーソドックスな方法は、唾液を使って汚れを落とすのだとか!修復家としての道のり、修復方法、日本の美術館の問題など、絵画修復の現場を語ります。 MCL編集部(紀)
三冊堂390(2019/03/07)