[BookShelf Image]:2496
『ウツボカズラの夢』
母が病死し、父の再婚を受け入れられない未芙由は、親戚を頼って上京します。たどり着いた親戚はとても立派な家に住んでいてお金持ちの様子。ほかに行き場のない未芙由は「どうしてもここに住み続けさせてもらおう。どうしたら私は必要とされるのだろう。」と考えます。ここで幸せになるためには親戚一家の誰を味方にすれば良いのだろう…?
『火花』
その日のステージも、結果は芳しくありませんでした。花火大会の日、売れない漫才師「スパークス」のひとり・徳永は師として仰ぐべき先輩・神谷に出会います。神谷は徳永に「俺の伝記を作ってほしい」と言います。親しさが増していく2人。しかし同世代の芸人が次々と売れていくなかで、徳永も神谷もなかなか芽が出ません。徳永が、やっと注目の若手と言われるようになったころ神谷は…。
『きみの鳥はうたえる』
郊外の書店で働く21歳の「僕」は、前の職場で知り合った静雄とアパートで共同生活をしています。仕事に身が入らない「僕」。今は無職で、兄から何度もお金を借りている静雄。同じ書店で働く佐知子。ビートルズを愛し、なけなしのお金で映画を見て、夜通しお酒を飲む。不器用な3人で過ごす夏が過ぎていく…。 MCL編集部(紀)
三冊堂355 (2018/07/05)