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図書館サービスの一つ、「レファレンス」をご存知ですか?レファレンスとは、端的に言うと調べもののお手伝いをすることです。つい最近、「すっかんこという植物の学術名を知りたい」というレファレンスを受けました。明らかに北海道の方言。北海道の植物の本を調べていけば答えに辿り着けるかもしれません。では、本を開いて調べてみるとしましょう。
『随筆・北海道雑草ものがたり』は、農業教育一筋。北海道の雑草研究をライフワークとしている著者が、ごく身近な存在の雑草について綴る随筆集。ツルマメという雑草は、一般の植物図鑑によると道内での生育例は示されてはいませんが、日高地方では珍しい植物ではなく、そこがツルマメの北限なのだそうです。一つ一つの話に、著者の雑草に対する情熱を感じます。
花が咲くと豊作、咲かないと不作と言われる、春を代表する花の「キタコブシ」は、その芳香の強さから花弁をホワイトリカーにつけて飲むと美味しいのだとか。自然と共生する生き方ができる十勝の大地から採取したものを食べつくし、五感に叩き込みまとめた『十勝の自然と友だちになる!ために』。食べられる自然と食べてはいけない自然が、写真で分かりやすく紹介されています。五感に叩き込むという言葉に、なるほど頷けます。
キタコブシはアイヌで「オプケニ」といい、その意味は「いいにおいを出す木」なのだそうです。十勝地方に伝わるアイヌ文化を中心とした野生生物の名称、伝承を紹介する『アイヌ語で自然かんさつ図鑑』は、野生生物がアイヌの生活の中でどのように活用されていたかを詳細に解説しています。アイヌ語名では「プクサ」というギョウジャニンニクは、病気の神がギョウジャニンニクの匂いを嫌い、近寄らないと考えられていたことから、風邪がはやると小さな袋に入れ、着物の後ろえりに縫い付け使われていたそうです。残念ながら、この3冊では見つかりませんでした。でも、別の視点から考えたら、ちゃんと見つかりましたよ。 MCL編集部(そ)
花が咲くと豊作、咲かないと不作と言われる、春を代表する花の「キタコブシ」は、その芳香の強さから花弁をホワイトリカーにつけて飲むと美味しいのだとか。自然と共生する生き方ができる十勝の大地から採取したものを食べつくし、五感に叩き込みまとめた『十勝の自然と友だちになる!ために』。食べられる自然と食べてはいけない自然が、写真で分かりやすく紹介されています。五感に叩き込むという言葉に、なるほど頷けます。
キタコブシはアイヌで「オプケニ」といい、その意味は「いいにおいを出す木」なのだそうです。十勝地方に伝わるアイヌ文化を中心とした野生生物の名称、伝承を紹介する『アイヌ語で自然かんさつ図鑑』は、野生生物がアイヌの生活の中でどのように活用されていたかを詳細に解説しています。アイヌ語名では「プクサ」というギョウジャニンニクは、病気の神がギョウジャニンニクの匂いを嫌い、近寄らないと考えられていたことから、風邪がはやると小さな袋に入れ、着物の後ろえりに縫い付け使われていたそうです。残念ながら、この3冊では見つかりませんでした。でも、別の視点から考えたら、ちゃんと見つかりましたよ。 MCL編集部(そ)
三冊堂354 (2018/06/21)