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2017年の9月3日~9月9日は救急医療週間です。『救命センター カルテの向こう側』は、30年にわたり救命の現場を間近で見続けてきた医師によって書かれた、救命センターでの知られざる人間ドラマです。家族の所在もわからないまま意識が戻らない「孤独死」、大量出血で運び込まれ一命を取り留めた老人の意識が回復して発した言葉が「妻を殺した」、生後6か月の乳児と98歳の老人がベットを並べる光景など、救命センターならではの特殊性を知れると共に、救急医療の現場特有の緊張感がひしひしと伝わってくる1冊です。
救急医療の現場に救急車両は欠かせません。『はたらくじどう車』は、救急車やポンプ車など、人のくらしを守る車両の働きと構造をわかりやすく解説。車体が左右に広がり病室のようになって8台のベッドを設置することができる救急車やビルの12階に達するはしごを備えた消防車、ポータブルの消火道具を備えた消防オートバイなど、普段なかなかみることができない特殊車両が掲載されています。それぞれの現場の状況に最適な車両を知ることができる1冊です。
救急医療の現場では、一瞬の判断が生死を分ける事もあると言われています。子どもの判断力を育てる育児ノウハウを紹介した『「やっていいこと・悪いこと」がわかる子の育て方』。子どもが危険に巻き込まれるケースが後を絶たない現代、子ども自身で身を守れる「判断力」を身につけることの重要性を説いています。社会で生きていくうえで大事な「判断力」を、大人が子どもにわかりやすく教えるコツを授けてくれる教科書的な1冊です。 MCL編集部(こうた)
三冊堂312 (2017/09/07)