2024年 (令和6年)
7月17日(水)
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 日本に西洋文明が上陸した明治初期。数多くの洋館が建築された。時代の潮目にしか現れない稀少な和洋折衷の美。江戸以前からの日本の伝統技術を受け継いできた棟梁や職人たちが、見よう見まねで建築に挑む。この伝統的な和風建築の構造技術をベースに作られた擬洋風建築は、独創的で奇抜なものが多いという。洋館の中に、見え隠れする和を探しながら、鑑賞することができる『明治の洋館』

 県内に数多くの教会が点在する長崎。『長崎の教会』には、西洋と日本の文化が織りなす独特の雰囲気が漂っているという。かつて、中国ではキリスト教のことを「天主教」といい、日本でも教会のことを「天主堂」と呼んでいた。長崎には、今でもこの三文字が掲げられている教会が残っている。初期の頃に建てられた天主堂の多くは、外国人宣教師が設計をして、日本人の大工が作り上げたのだそうだ。時の流れを感じながら、おごそかで美しい教会建築の世界へと誘ってくれるアートブック。
 義経の愛娘を葬ったと伝わる遠野・日出神社、西行が立ち寄ることができなかった松島・戻り松、井伊直孝が猫の手招きを受けたと言われる松島・戻り松。姨捨伝説の信濃・姨捨山・・・。風景写真の第一人者・石井睦美が、民話や伝承の舞台となった土地を訪ね歩き、厳選した絶景の三六か所を紹介する『民話と伝承の絶景36』。自然の美と融合した暮らしを育んできた日本の風景が消えゆく中で、まだ残されている物語の舞台を美しい風景写真ととも記録する。MCL編集部(ふ)

三冊堂279 (2017/01/19)