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5月は爽やかなイメージがありますが「5月病」という、厄介な病が起きる季節でもあります。イメージカラーに青をあげる人もおられますが、英語でブルーとは憂鬱の意味にも。というわけで・・・。
世田谷にあるプロテスタント系私立女子高校。そこで繰り広げられる、女の子同士の一見仲良さそうで、実は非常に複雑な関係が招いたトラブルを4人の主人公、4つの短編で織りなした『終点のあの子』。少女たちの揺れ動く思春期の心理を書き綴った物語。
生きていくのが辛い。相談する人もいない。もう何もしたくない…。人生に行き詰まり、自殺しようとした僕のもとに、不思議な女の子「悩美」が突然姿を現した。彼女が教えてくれた「悩み」の真実とは？『もしも悩みがなかったら』は、自殺を考えていた「僕」と、「僕」が抱える悩みの大きさによって膨らんだり縮んだりする不思議な女の子「悩美」の触れあいを描いた物語。
十文字扉。世界でただひとり、彼にだけ与えられた肩書き「電球交換士」。こと切れたランプを再生するのが彼の仕事。節電が叫ばれLEDライトへの交換が進む昨今、仕事は多くないが、電球にこだわる人の求めに応じて電球を交換し生計を立てている。人々の未来を明るく灯すはずなのに、いく先々でなぜか巻き込まれるやっかいごとの数々。『電球交換士の憂鬱』は、謎と愉快が絶妙にブレンドされた魅惑の物語。 ＭＣＬ編集部（敬昌）
三冊堂242 (2016/05/05)
