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あなたたちは、いま幸せですか？小学校の担任の先生が、タイムカプセルに遺した手紙がそれぞれの心に重くのしかかる。26年ぶりにタイムカプセルを開封するために集まったかつての少年少女たち。輝かしい未来に夢と希望を描いていたあの頃。40歳を目前にした彼らの現実は、厳しいものだったー。『トワイライト』。それぞれに悩みを抱え、日々葛藤し、懸命に生きている。彼らと同じ年代の自分が10年後の自分に手紙を書くとしたら、どんなことを書くのだろう。
東日本大震災後、ＮＨＫの国際ラジオ局に届いた5000通を超えるメッセージ。はるか遠く離れた国に住む人々から続々と届いた日本、そして日本人への応援や励ましのメッセージを翻訳した『日本へのラブレター』。小さな子どもから大人まで、世界50以上の国と地域からメッセージが届く。その一通一通が、とても温かい。戦争や災害など厳しい状況下の中で、手紙を送ってくれた人々も多い。遠くはなれていても、世界はつながっていると感じる。
宛先のない手紙もある。届け先のわからない手紙を預かる『漂流郵便局』。瀬戸内の小さな島にある「漂流私書箱」の中には、全国から寄せられたたくさんの手紙があり、漂流郵便局を訪れた人は誰でも手紙をよむことができる。誰もが胸にひめた想いを抱えている。そんな想いを手紙に綴ることで、気持ちを整理するきっかけになったり、書くことで気持ちがラクになることもある。手紙には、気持ちを浄化する作用があるのかもしれない。 MCL編集部（ふ）
三冊堂209号 (2015/09/17)
