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7月~8月にかけては夜空を見上げてみると、夏の風物詩である花火や綺麗な星空を見ることができます。今回は空をテーマにした3冊を紹介。
日本の夏を代表するイベントといえば各地で開催される花火大会。ただ見ているだけでも楽しめるものですが、詳しく知ることでより深く味わおうというのが『花火の図鑑』。花火の種類や打ち上げ方の違いなどを豊富なカラー写真とともに解説。花火が打ちあがったときの掛け声、「かぎや~」、「たまや~」の由来についても説明、江戸時代の花火業者である「鍵屋」と「玉屋」が川の両岸で花火の競演をしたことが始まりとのことです。
宇宙戦艦ヤマトが地球からイスカンダルへ向かった航路を辿りながら、太陽系のでき方から、太陽系外惑星など、本質的な天文学や最新の宇宙に迫るのが『宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学』。ヤマトのストーリーと絡めながら、実在する惑星だけではなく、イスカンダルやガミラス、波動砲についても解説。ヤマトを見たことがある人なら、別の楽しみ方ができるとともに、本格的な天文学についても学ぶことができます。
日本上空で立て続けに起きた2件の原因不明の航空機事故。事故原因を調査していくと高度2万メートルに謎を解く手がかりを見つける。また同じ頃、地上では少年が半透明で乳白色のクラゲのような謎の生物を発見。親を亡くして一人だった少年は、携帯電話を介してその生物とコミュニケーションを図ることで寂しさを癒していく。大人と子供が見つけた謎が出会うとき、ある難題が発生する。そして、それを解決するために人間が取った行動とは・・・。空と地上で展開される人間の優しさと謎の生物の交流を描いた『空の中』。 MCL編集部(ちか)
三冊堂202号 (2015/07/30)