2024年 (令和6年)
11月22日(金)
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 ある物事に対してイメージしていたものが、統計数値などを調べてみたら違っていたということは以外とよくあるものです。今回は統計調査で導き出されたデータによりいろいろなものを分析した3冊を紹介します。

 多くの日本人が好きなものを把握すれば、今の日本人の特徴を浮かびあがらせることができるのではないかと考えたのが「日本人の好きなもの」日本人の好みを端的に表現すると、「犬を連れて、桜を愛でて、すしを食う」になるとのこと。全部で54個の質問があり、これにたくさん当てはまった人は、まさに現代の日本人の代表というところでしょうか?

   今の若者はお金がないから消費もしないという世間一般のイメージは本当かどうかを調べたのが「若者は本当にお金がないのか」統計でみると、単身勤労者世帯の可処分所得は、バブル時代と比べて今の方が高くなっていて、かつ生活満足度も他の世代より高い。しかし結婚問題を含めて将来に対する不安を持っていて恋愛にも消極的、そんな傾向が浮かびあがってきます。また、現在の少子化対策は主に既婚夫婦を対象にしているが、本当に必要なのは未婚化対策ではないかとの指摘も本書を読めば納得です。
 世界レベルで自然・食・文化・旅を数値化して比較するとどうなるのかを紹介したのが「世界の今がひとめでわかる図鑑」さまざまな比較データをグラフ・イラスト・写真などを組み合わせた視覚表現にしてまとめています。世界各国のランキングを知ることはもちろん、その表現の仕方も工夫されていて視覚的にも楽しめる1冊です。 MCL編集部(ちか)

三冊堂194号 (2015/06/4)