2024年 (令和6年)
5月7日(火)
Weather
午前10:00から
午後 6:00まで

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 和歌や俳句にのっとれば、「五月晴れ」は、夏の季語であり、梅雨どきの晴れ間のことを意味するそうです。旧暦の5月が梅雨にあたるゆえ、旧暦と新暦の差が生じてしまう。新暦が採用されるようになっても、「五月晴れ」は、新暦5月の中で生き残り、清々しい初夏の晴天を表現する言葉として定着している。季節を切り取った言葉が美しい写真とともに数多く紹介されている『天気の名前』。季節感があまり感じられなくなってきた今だからこそ、今一度本来の季節についてじっくりと考えてみたい。

 晴れた日には、お弁当を持ってお出かけしたい。手軽に食べられるお弁当の代表格は、なんといってもおにぎり!日本のソウルフードともいえるおにぎりは、みんな大好き。気持ちのよい青空の下で、おにぎりを大きな口でほおばると、幸せな気分でいっぱい。おにぎりの具は、家にある食材だったら、なんでも使えるそう。前日のおかずを温めて、おにぎりの具にしたりと、バリエーション豊かなおにぎり。いつもの定番のおにぎりもいいけれど、ちょっぴり冒険して、色々試したくなる『おいしい!かわいい!おにぎり弁当』
 すがすがしい青空に「きみの幸運を祈る。」というシールがついた素敵な装丁の『空は、今日も、青いか?』。厳しい世の中を生きる若者たちにエールをおくる著者初めてのエッセイ集。その中の「五月病へのアドヴァイス」では、新たに社会人になった人たちに、五月病で、生き方を迷うのはいいけれど、軽率な判断はしない方がいいとメッセージをおくる。5月は過ごしやすい気候であるうえに、祝日が多く、のんびりするにも、遊ぶにも最適。しかし、気持ちのよい青空とは裏腹に、多くの新社会人が、憂鬱になるのもこの時期。自分はこのままでよいのだろうかと悩むことは、決して悪いことではない。しかし、すぐに結論を出そうとはせずに、気分転換をしてみるのも一つの方法。若者ではなくとも、道に迷ったときに手に取ると、自分らしく進めばいいかと、すっと肩の力が抜ける。 MCL編集部(ふ)

三冊堂191号 (2015/05/14)