新年あけましておめでとうございます。皆様、神社への初詣には行かれましたか？日本には八百万の神が存在するとされていますが、今回の三冊堂ではそんな神々が登場する小説をご紹介いたします。
表紙のデザインが目を引く短編集『浄土』。こちらに収録されている一編「一言主の神」という作品にタイトル通り「一言主」が登場します。一言主はご存知の方も多いでしょうか。お気づきの方もいるかと思いますが、こちらの作品は「古事記」に町田康アレンジを加えてものとなっております。この作品をお読みになる際にはもとになった古事記もご一緒にどうぞ。きっと楽しさ倍増！図書館には色々な訳のモノがございますよ。
ポップな表紙がかわいい児童書『ガチャガチャ☆GOCTHA！』。以前に比べると少しお高くなったような気がするガチャガチャまたはガチャポン、またはカプセルトイ。そんなカプセルトイにこんなものが登場！『どんな悩みも一発解消！きみだけの神さまが願いをかなえてくれます。一回百円』。5人の子どもたちの5つの悩みをカプセルに入った神様がすっきり解消？！カプセルに入った神様はどのようにして5人の願いを叶えてくれるのでしょうか。読了後なんだかほっこりする１冊です。
最近このタイプの表紙よく見る気がします『昼寝の神様』。八百万の神の中身はこんな神様もいるのですね。昼寝の神様、神様としての地位はいまいち。そんな昼寝の神様が出雲で出会った「トイレの神様」に一目惚れ。このトイレの神様もちょっと変わった神様で…。はたして彼らの未来や如何に？！ちなみに、昼寝の神様は昼寝の際に安眠と素晴らしい夢を与えてくださるそうです。時に難しい本をふかふかの枕に、かしこまった授業を子守唄に変化させて。ありがたいようなそうでないような…。 MCL編集部 （綾）
三冊堂170号 (2015/01/01)
