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今日は救急の日。救急業務や救急医療について一般の理解と認識を深め、救急医療関係者の士気を高める日として、「きゅう(9)きゅう(9)」の語呂合せから、厚生省(現在の厚生労働省)が1982年に制定しました。
本書はとある下町の救急医療センターで行われるモーニングカンファレンスの一幕を記録したノンフィクション。その夜に受け入れた患者の容体や救急隊員とのやり取りが、当直医の報告を通して語られます。患者を生死の境から救い出す救命医としての使命、一方で本当にそれが患者にとって最良の選択だったのかという葛藤、そして新型コロナウイルス感染症…。長年現場に立ち経験豊富な“部長”と、それぞれに矜持を持って患者と向き合った当直医たちの対話からは、日夜、命と向き合う医療関係者の心の一端を見て取ることができます。 ＭＣＬ編集部（里）
今日の一冊3911（2023/09/09）
