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1998年、経営破綻した「北海道拓殖銀行」最後の日。98年の歴史に幕を閉じた。
自分の家を“マイ国家”として独立宣言した男がいた。預金の勧誘に訪れた銀行外勤係は、不法侵入・スパイ容疑で、たちまち逮捕。その後、逮捕した銀行員と酒を飲みかわしながら政府の枠組み批判をする「マイ国家」の男。不法侵入で処刑が決まってしまい、銀行員は泣いた後に狂ってしまう。銀行員は解放されたが、それ以来、自分の国家についてのことばかり考えていて妄想して、入院させられてしまった。国家のシステムをわかりやすく説明し、国家体制を痛烈に批判した小説。31編からなるショート集の一話です。 ＭＣＬ編集部（敬昌）
今日の一冊1054 (2015/11/13)
