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日ソ国交回復の日。1956年のこの日、モスクワのクレムリンで、日本の鳩山一郎首相とソ連のブルガーニン首相が「日ソ国交回復(日ソ共同宣言)」に調印した。
共同宣言によって、日ソの国交は回復したが、終戦直後にソ連が占拠した歯舞諸島、色丹島、国後島、択捉島の北方領土問題は未解決のまま残されている。本書は、地元に視点をおいた綿密な取材を積み重ね、北方領土をめぐる様々な現状と問題を含めて戦後史を検証している。タイトルの「現場」には、北方領土を抱える根室地域、そしてその周辺を指す現場と、領土交渉の現場との2つの意味があるという。領土問題の現場で何が起こっているか正確に知るためにも、読んでおきたい一冊です。 MCL編集部(ふ)
今日の一冊1029 (2015/10/19)