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1924年の今日、イタリアのミラノで開催されていた国際貯蓄会議で「世界勤倹デー」とすることが決定された。「勤倹」とは、勤勉で倹約につとめることをいいます。
勤勉で倹約といえば、二宮金次郎を思い浮かびますが、江戸末期、低成長・人口減に苦しむ江戸の経済を改革する新たな金融モデルを作り上げた卓越したコンサルタントであったようです。生まれた頃は裕福でしたが、川の氾濫で田畑を失い、両親も16歳になるまでに亡くなり、叔父に預けられますが、24歳で家を再建し、小田原藩士服部家に財政の建て直しを頼まれ、これも成功。収入の範囲内で支出を定める「分度」を人々に勧めました。「のちに偉い人になりました」、ということしか覚えていなかったのでしたが、何をしてきた人かがはっきりしました。小学校の校庭に銅像があったけど、今はどうなっているのか・・・。 MCL編集部 (敬昌)
今日の一冊0676号 (2014/10/31)