2024年 (令和6年)
5月18日(土)
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午後 6:00まで

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 2020年、それは誰もが想像だにしない年となった。緊急事態宣言のもと、全国の学校が休校になり、外に出ることもままならず、人と会うことさえも憚られる世の中となった。『この夏の星を見る』は、まさにその時を過ごしていた中高生たちの物語。茨城、渋谷、長崎五島列島。何かをしたいという若者たちの思いが、空をとおして一つに繋がっていく。それぞれがやりきれない思いを抱え、夜空を見上げる姿に胸が熱くなる。若者、そしてすべての人に届けと願う物語。

  幼い頃に母を亡くし、継母とうまくいかず、不登校となってしまった聡里を外の世界に連れ出してくれたのは、母方の祖母チドリだった。チドリに救い出されるまで、愛犬のパールだけが心の支えだった聡里は、獣医師を志すことを決め、北海道にある北農大学獣医学部へと進む。ときにつまずきそうになりながらも、『リラの花咲くけものみち』を、逞しく突き進む少女の成長物語。
 閉校が決まっている私立萌木女学園。単位不足の学生たちを救うべく、半年間の特別補修合宿が始まる。そこに集められた面々は、さまざまな問題を抱えていて…。寝食をともにする寮生活の中で、表面上では知ることが出来なかった原因が明らかになっていく。最後の卒業生たち一人ひとりに丁寧に関わってくれた理事長の語った言葉が忘れられない。 ―耐えられないと思ったとき、自分の足で逃げられる力を今のうちに育ててください― 悩める人たちすべてにエールを贈る物語『カーテンコール!』。 MCL編集部(ふ)

三冊堂651(2024/03/14)