2024年 (令和6年)
5月6日(月)
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 睡眠の質を向上させる飲料が大ヒットしたり、自分の睡眠時間がそのままゲームのスコアになるアプリがリリースされるなど、何かと眠りへの関心が高まっている昨今。今回は睡眠と夢にまつわる本を3冊紹介。
 夢について分かれば、寝るのがもっと楽しみになるかもしれません。働き盛りの若い世代はストレスが多いため悪夢を見る確率が高く、高齢になっていくにつれて昔の懐かしい記憶を夢で見る人が増えていく。自分は夢を見ないと思い込んでいる人も、実は忘れているだけで毎晩夢を見ている。そんな意外と知らない夢の知識が満載の、『1万人の夢を分析した研究者が教える今すぐ眠りたくなる夢の話』。読むと、夢を意識して寝たくなります。

 「明晰夢」という言葉を聞いたことがありますか?人は夢を見ている間、自分が夢を見ていることにほとんど気付きませんが、ごく稀に「今自分は夢を見ている」と気付けることがあるそうです。このように夢を見ている自覚のある状態で見る夢のことを「明晰夢」というのですが、もし明晰夢を自分の思い通りに見ることが出来るようになれば、夢の世界の中で自由に動き回ったり、好きな内容の夢を見ることができます。科学的な根拠に基づいて、明晰夢を見る方法や、明晰夢を見るメリットについて紹介している『幸せになる明晰夢の見方』。私も以前挑戦してみたのですが、意外と難しく未だに成功できていません。ぜひみなさんもチャレンジしてみてください。
 最後に他2冊とは少し違う傾向の本ですが、「リラックマ」で知られるコンドウアキさんが手掛けた「夢」がテーマの心温まる絵本を紹介させていただきます。『ゆめぎんこう』は、お客さんの夢を買い取って飴に変え、その飴を夢を見たがっているお客様に売るお店です。一見楽しそうなお仕事ですが、店主のぺんぺんはとても臆病。お客様が夢を見るのは大体夜なので暗くなってから買取に向かわなければならず、しかも時々怖い夢を見るお客様もいるので、この仕事があまり好きではありませんでした。そんなある日、お客様から今夜見る夢を買い取ってほしいと依頼が来て……会えなくなった人とも、夢の中ならもう一度会えるかも。ちょっぴり切ないけれど、温かい気持ちになるお話です。 MCL編集部(小)

三冊堂628(2023/10/05)