2024年 (令和6年)
4月30日(火)
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 図鑑は、図書館では気軽に閲覧できても、ご家庭で購入するのはなかなかハードルの高い本の一つですよね。そんな図鑑の中でも、比較的新しめのものをご紹介します。図鑑にもさまざまなジャンルがありますが、今回は図鑑の定番「虫」に関する3冊です。どちらも、あなたの図鑑に対するイメージを大きく変えるかもしれない本たちです!
 虫嫌いだったデザイナーが、ふとしたきっかけから始めた、昆虫とアーキテクチュアルなデザインを融合する試み。それは次第に大きな反響を呼ぶこととなります。『世界一うつくしい昆虫図鑑』は、著者の昆虫アートの集大成としても素晴らしい一冊ですが、昆虫たちの生態など図鑑としての情報にも抜かりはありません。

 『美しき小さな虫たちの図鑑には、特殊な方法により超接写で撮影された約100種の虫が掲載されています。細部を拡大することで見えてくる、虫たちの体のデザインの神秘性に魅了されること間違いありません。著者は「一寸の虫にも無限の宇宙」と表現していますが、地球外生命体を彷彿とさせる造形や色彩を目の当たりすると、妙に納得させられます。
 『驚異の標本箱-昆虫-』も接写がメインですが、本書は、昆虫の体に備わった器官の驚くべき構造にフォーカスしています。手足や表皮、触覚や口など、その恐ろしいまでに精密な構造はまさに驚異です。美しさにおいても、表紙を飾るプラチナコガネをはじめとした芸術的な写真の数々に心を奪われます。 MCL編集部(な)

三冊堂508 (2021/06/17)