2024年 (令和6年)
5月5日(日)
Weather
午前10:00から
午後 6:00まで

[BookShelf Image]:3603

 キティちゃんに始まり、マイメロディにキキとララ。そして、パティ&ジミー、ゴロピカドンに、ザボードビルデュオ…。70年代、80年代の世代にとっては、とても懐かしいサンリオキャラクター達。『’70s&’80sサンリオのデザイン』を手に取ると、あまりにも懐かしくて嬉しくて、いつまででも眺めていられます。子どもの頃、サンリオショップに連れて行ってもらうことは、ちょっとしたイベントでした。あの頃のキラキラ、ワクワクした気持ちを忘れることができません。そんな昭和時代を過ごした女の子から現代の令和女子をも虜にするサンリオキャラクター。これからも女の子達の心をときめかせてほしいと思います。

 小学生のとき、毎月読むのを楽しみにしていた少女漫画誌。お友達の間では、「りぼん派」「なかよし派」に分かれていたことを思い出します。どちらも読みたいけれど、当時の私は「なかよし派」。両方買うことはとても贅沢なことでしたので、りぼんは「りぼん派」のお友達に借りて読んでいました。そんな当時の楽しかった記憶を思い出させてくれる『’80s少女漫画ふろくコレクション』。あまりにもドンピシャすぎるので、著者のプロフェールを見てみると、世代がほぼ一緒でした。当時、「応募者全員プレゼント」通称「全プレ」と呼ばれるものがあり、応募してゲットした思い出の「全プレ」が本書で紹介されているのを発見したときは、小躍りするほどに嬉しかったです。

 夢中になっていた少女漫画も、そろそろ卒業という時期になって、さらなる夢中になるものに出合ったのは、コバルト文庫でした。藤本ひとみさんの「まんが家マリナ」シリーズが読みたくて、図書館に通っていたことを思い出します。『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』では、少女たちの「居場所」となっていたコバルト文庫を辿り、少女小説を紐解いていきます。一読者であったときとは違う視点で、「少女小説」の移り変わりを追跡していくと、なるほどとうなずける新たな発見があります。それぞれの時代の空気を反映しながら、少女を対象にした物語。本書は時系列順となっているので、好きな時代や作家の部分から読むこともできる構成になっています。 MCL編集部(ふ)

三冊堂461(2020/07/16)