2024年 (令和6年)
5月19日(日)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 3日前に話題となった、地球から見た月の円が大きく見える「スーパームーン」。68年ぶりの大きさだったそうですが、十勝では幻想的なおぼろ月として見ることができました。
 「もう、さようなら、サンタマリア。」重い鎖と分銅につながれ、わずかな藁で重労働をさせられている白象は、月に向かってこう呟きます。「仲間へ手紙を書いたらいいや」とわらって返す月。自分が書いた手紙によって、白象は無事、仲間に助けられます。短編ながら刻まれる、宮沢賢治の名作『オツベルと象』

 北極圏のある地方では、魔除けとして手まりを大切にする風習が。それは、セイウチの牙でできた針で月と太陽の背中を縫い合わせ、星々を手まりの中に詰め込み、世にも美しい手まりを作った女神が登場する民話によって継がれているそうです。美しい月景色の写真50点と、世界各地に伝わる月の神話や民話30篇が綴られた『月のオデッセイ』
 満潮・干潮を引き起こす月の引力は、人間という生体の潮汐作用をも起こし、この「生物学的な潮汐」は、人間の行動と感情の鍵になるのだとか。マイアミの精神科医である著者が、満月に起きる数々の事件から、月と人間の行動・感情の関連性に迫った科学書、『増補月の魔力』地球の唯一の衛星である月。何故こんなにも心を惹きつけるのでしょうか。 MCL編集部(そ)

三冊堂270 (2016/11/17)