2024年 (令和6年)
4月27日(土)
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 ありがとう。ゆるさない。ごめんなさい。3つの思いを書き残し、僕のことを親友と呼んでくれたあいつは自殺した。いじめを止めなかった僕。ただ見ているだけだった。それは「罪」なのか?著者がテレビのドキュメンタリー番組の取材で出会った、中学生の息子を亡くした父のインタビューを核に、残された人々を描いた『十字架』

  平和で豊かな国「ナパージュ」。そこは優しいツチガエルたちが奇妙な戒律を守り穏やかに暮らしていた。その戒律は「三戒」と呼ばれ①カエルを信じろ、②カエルと争うな、③争うための力を持つな、という3つの戒め。これを守るかぎり平和だという。本当に愚かなのはだれか?寓話で問う『カエルの楽園』
 農薬を散布していたラジコンヘリが、小学生の集団に墜落し、農薬を浴びた少年は意識不明となった。不測の事態が起これば日々の安全など吹き飛んでしまう。日本の消費者が敏感な農産物の農薬や遺伝子組み換え問題。一方で生産者側に求められる、工業製品のような安定的な供給と高い品質、そして求めやすい価格。理想と現実、矛盾と葛藤、政治家の思惑を絡めつつ、日本の食と農業の未来を問う『黙示』。 MCL編集部(士)

三冊堂266 (2016/10/20)