2024年 (令和6年)
5月9日(木)
Weather
午前10:00から
午後 6:00まで

[BookShelf Image]:3195

 1936年の今日、民藝運動を起こした思想家、美学者、宗教哲学者である柳宗悦が、日本民藝館を開設しました。

 民藝運動の中で生まれた「用の美」という言葉。柳宗悦は、誰でも日々用いるもの、毎日の衣食住に必要な品々、つまりは、たくさん作られ、誰の目にも触れ、安く手に入れられるものを民藝品と呼び、それに最も近い言葉を「雑器」という二字としました。名もなき工人たちの手によって生まれた「日用の雑器」こそ美しいとし、その美しさを最初に認めたのは、「初代の茶人達」だと述べています。茶器といえば、利休や織部。「あえて初代の茶人達」とした柳宗悦の説は興味深いです。民藝運動を知る入り口にふさわしい一冊。 MCL編集部(そ)

今日の一冊2495(2019/10/24)