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中流家庭を舞台に親子の関係や人生の機微を描き、独自のローアングルの手法を取り入れた“小津調”と称される独特の映像世界で、世界的にも高い評価を得ている映画監督、小津安二郎の誕生日でもあり、忌日でもある日。
1943年に軍報道部映画班として南方へ従軍した小津監督。彼はすでに社会的名士であったことから、兵士としての動向がジャーナリズムに注目されることになり、一下士官としては異例の頻度でジャーナリズムに浮上する特異な存在であったことなど、知られざる小津情報を17のテーマで掘り起した本格評伝。小津監督が作品のねらいとしていた、「もののあわれ」についての著者の見立てが興味深い。 ＭＣＬ編集部（そ）
今日の一冊1449 (2016/12/12)
