2024年 (令和6年)
11月21日(木)
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午前10:00から
午後 6:00まで

[BookShelf Image]:5929

 『きみのそばにいるよ』は、夜の森、月明かりの下で色々な動物たちがおしゃべりをしている絵本。「いてくれて、ありがとう」「おだやかな 心で いると いろんなことが うまくいくんだよ」など、それぞれが互いを思いやり、静かに語り合っています。温かく、相手を安心させる言葉の数々。大切な人に自分ができることは何か…を、改めて考えさせられます。

 『いそがなくてもいいんじゃない?』の主人公は、素早い行動力の持ち主でせっかちなウサギと、のんびり屋でゆっくりと準備をするカメ。カメは、いつか山に登りたいと思っていますが、明日登りたいと提案するウサギ。山登りへ向かう二人は様々な出来事に遭遇します。二人の違いと、それぞれの良いところがよく分かる絵本。違いを受入れ、仲良くする姿が、心を大らかに、穏やかにさせてくれる絵本です。
 良いことも、悪いことも含め、自分の手は色々なことをしてくれます。「それは どれも わたしが えらんだこと」。「ぬすむ」「おしのける」「きずつける」などもあります。しかし、絵本の語り手が好きなことは、「かわいがる」「なでる」「くすぐる」「わけあう」など。だから、『わたしの手はおだやかです』と言えるのです。そのように言えることができる選択を、したいと思わせてくれる絵本です。 MCL編集部(は)

三冊堂675(2024/08/29)