2024年 (令和6年)
11月21日(木)
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 シャーロキアンのあいだでは最後の事件の滝落ちがあったのが5月ではないかと言われているため、今回はちょっと変わったホームズパスティーシュをご紹介。パロディ作品もありますがご容赦を。
 最初に紹介するのはホームズをパロディ?パスティーシュ?した絵本『にげろ!がいこつ シャーロッコツ・ボーンズのじけんぼ』。がいこつたちが暮らすホーネランドでは、謎のばけものががいこつたちの骨を次々に盗む事件が発生。そこでシャーロック・ホームズならぬ、シャーロッコツ・ボーンズが解決に乗り出します。はたして事件は解決できるのでしょうか?

 次に紹介するのは森見登美彦さんらしい不思議な世界観で描かれたファンタジー版のホームズパスティーシュ『シャーロック・ホームズの凱旋』。ミステリー作品ではないのが面白いところ。ロンドンのような京都のような不思議な街“ヴィクトリア朝京都” に住むホームズはただいま大スランプ中。ダメダメなホームズとスランプをどうにかしてあげたいワトソンが辿り着く結末とは……?
 最後に紹介するのは『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』。登場人物全員の性別が逆転しており、現代イギリスが舞台で、ホームズが半電脳化している、という挑戦的な設定ながらミステリーとしてしっかり楽しめるのが魅力の作品。作者は高殿円さんなので、ラノベ的な読みやすさがあるのもポイントの一つ。現時点で三巻まで刊行されており、本作はその一巻目。原作の緋色の研究にあたる二人の出会いにまつわる事件が描かれています。 MCL編集部(乃)

三冊堂661(2024/05/23)