2024年 (令和6年)
7月16日(火)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 ふと気に留めた絵本作家である谷川俊太郎氏の三冊をこの度ご紹介させて頂きます。
 最初の一冊は『ぼくとがっこう』です。この作品を読むと、昔の自分に戻りました。「わかるよそのきもち・・・がっこうからうみはみえなかったな・・・しょうがっこう、ちゅうがっこうとわかれると・・なんかおとなになっていくのかと・・」そんな当時を思い出しました。家族で読んで、子供に当時の気持ちを語ってみるのもいいかもしれません。

 次は『せんそうしない』です。「このせかいで、いまなおつづく、せんそう。おとなのみがってなかんがえで、それぞれがじぶんのたいせつなものをまもろうとする・・・」そう思える本書は、戦後70年(1945-2015)を記念に発行されました。戦争と平和を考える本で、子供にもわかりやすい言葉のリズムが響く一冊です。
 最後の一冊は『かないくん』です。自分のクラスメイトのかないくんが亡くなったこと、その後のクラスの様子・・・かないくんが確かにいたという証を残したいと思う絵本作家である祖父と、孫娘のふれあいを描いた作品です。 ”「始まった」と思った” この言葉は皆さんには、どんな風に感じられるのでしょうか? MCL編集部(夢)

三冊堂648(2024/02/22)