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3人寄れば文殊の知恵とは3人集まって考えればよい案が出るということですが、物語の中にも個性的な3人が登場している作品があります。
3世代の母子が織りなす世代間の心地よい空気感が描かれた『西の魔女が死んだ』。中学校入学後クラスに馴染めず学校へ行けなくなった主人公「まい」は、母方の祖母の家で1ヵ月余りの期間を過ごすことになります。そこで「まい」は、祖母から魔女修行を受けながら過ごし、生きていくための生命力を養っていきます。
黒いマントに身を包み、黒帽子を被った三人組。三人は、それぞれラッパ銃、コショウ吹きかけ器、大きなマサカリを持って、毎晩泥棒へ出かけて行きます。三人に会ったら最後、女性は気を失い、男性も犬も逃げ出してしまいます。しかしある日、孤児の女の子を隠れ家へ連れて帰って来てしまったことから、『すてきな三人組』へと変貌していくのでした。
お笑い芸人になるために18歳でやって来た大阪の養成所で知り合った3人が上京をし、一軒家でシェア生活を続ける様子を描いた『三人』。シェア生活も6年が経ち、今や10本以上の担当を持つ人気放送作家となった相馬、MC番組を持つまでになった売れっ子芸人佐伯、そして、一時の人気で東京へ来たが、大物放送作家に媚びることができずにアルバイトで食いつないでいる僕。芸人でなくても3人の誰かに自分を重ねて、これまでの人生を振り返ってしまうそんな1冊です。 MCL編集部(由)
三冊堂607(2023/05/11)