[BookShelf Image]:4680
暖かい季節になると、身の回り品と同様、「積読本」も新調したくなります。店主がカルテに沿って本を選んでくれる、砂川市にある「いわた書店」の「一万円選書」。店主が厳選した本が並ぶ、いつまでもそこに居たくなる書店に行く。思い切って申し込む。それに加え、「いわた書店」とその取組を本で体感することができるのが、『一万円選書 北国の小さな本屋が起こした奇跡の物語』。「一万円選書」は、本もさることながら、添えられた店主からの手紙が人生への手すりとなることでも人気があるそうです。
新聞の書評欄は、どんな時代でも本を選ぶ大切なガイドです。毎日新聞の書評欄「今週の本棚」の20周年を記念して、1992年~1997年の20年分の中から厳選された書評を掲載した『愉快な本と立派な本』。300字程度で紹介する「書評者が選ぶ「この3冊」」は、あらゆる面で参考にしたいコーナーです。
歌人・穂村弘が、さまざまなジャンルの本を読み解き語る『図書館の外は嵐』。著者の琴線に触れたと思われる本からの“引用”と、例えば「前日」という言葉から『八本脚の蝶』を想起するなど、自身の“記憶の記述”との重なりが、紹介する本の魅力を際立たせています。淡々とした文面に、実はたくさんの書名が綴られていることに驚きます。 MCL編集部(そ)
三冊堂552(2022/04/21)