シャボン玉のなかに入ってみる。雲のかたちを10個覚える。目かくしをして街を歩く。真の勇者だけが達成できる50の冒険を通して、自分だけの宝物=経験を見つける『13歳までにやっておくべき50の冒険』。クリアしたミッションは、勇気、好奇心、注意力、ワクワク力、計画力の5項目に1から10の点数をつけ、「経験値チャート」として記憶することができるのが面白いです。化石を探すミッションでは『地底旅行』、秘密結社を結成するミッションでは『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』など、各ミッションにあわせて本が紹介されているのも興味をかきたてられます。
ワクワクには、ハラハラが付き物。太陽を見る。かっこいい殺陣を学ぶ。つなわたりをマスターする。危険を見極める力を養うことで安全を守る最適な方法を身に着けようとする『子どもが体験すべき50の危険なこと』。危険の度合いがなかなかな故に、必要なもの、警告、手順とともに、所要時間や難易度、危険の種類がマークで表示されています。大人や友達、助けてくれる人など、必要なもののほとんどには「人」が挙げられているので、危険は一人では回避できないことを知ります。正しい判断力と常識的感覚を持って実行されることを切に願って(本文免責事項より)おすすめします。
定期テストや固定担任制の廃止など、「学校の当たり前」を見直した教育改革で注目された麴町中学校の元校長が、どうしたらすてきな大人になれるか=周りの人の幸せを意識しながら、自分で判断し行動する力を身に付けられるかを説く『きみを強くする50のことば』。信用は長い時間をかけ少しずつ作りあげられるものだから、信用されることは簡単ではないなど、生きるうえでのヒントを易しいコトバで解説しています。外と繋がることが難しい現況の中でも、本はたくさんの扉を開いてくれます。 MCL編集部(そ)
三冊堂516(2021/08/12)