世界に誇る日本のアニメーション

　海外でも多くの日本のアニメ作品が放送され、今やアニメは世界に誇る日本の文化となっています。そんなアニメはどのようにして作られているのでしょうか。『アニメーションの基礎知識大百科』では、アニメーションの製作工程のすべてを解説します。ひとつの作品が完成するまでに、これほどたくさんの人が関わっているのかと驚かされます。業界で使われているアニメーション用語の解説も盛りだくさん。アニメ好きの方は必見の一冊です。

　日本のアニメーション黎明期をモチーフとした、NHK連続テレビ小説「なつぞら」。十勝が舞台となったこともあり、ドラマを視聴されていた方も多いのではないでしょうか。『「なつぞら」のアニメーション資料集』では、なつぞらのために制作された劇中アニメのデザイン画や原画などの資料を収録し、それぞれの作品について解説します。劇中アニメがどのように考えられ、作られたかを知ることで、なつぞらをまた違う角度から楽しむことができるのではないでしょうか。
　アニメでは、やはりよく動く魅力的なキャラクターにばかりに目が行きがちですが、そのキャラクターや世界観を引き立てる「背景」がないことにはアニメは成り立ちません。『高畠聡アニメーション精密背景原図集』は、アニメ制作現場における「背景原図」という素材に着目した1冊。高畠聡氏の、漫画『AKIRA』アシスタント時代に培った正確で緻密な線とデジタル技術を駆使して描かれた美しく複雑な背景原図の世界は、まさに圧巻のひとことです。　ＭＣＬ編集部（洸）

三冊堂510 (2021/07/01)