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伊能忠敬は、江戸時代後期に日本で初めて科学的な測量に基づき日本地図を作っていることで有名です。『伊能図探検』では、忠敬が作った日本地図のことが解りやすく紹介されています。忠敬が率いた測量隊は、足掛け17年、10次にわたって測量の旅にでており、測量隊には写生を担当する者も同行していたことや、測量日記も残していて、伊能図はその後の歴史学、地理学や火山学など多くの研究に使われてきていることなど驚かされることばかりです。
『地図の記号と地図読み練習帳』は、地図の旅の愛好家である筆者が、その楽しみ方を紹介しています。楽しむためには、まず地図記号を覚え地図を読めるようになることが肝要であり、筆者はこのことを読図と呼んでいますが、旅先の地図に国土地理院の2万5千分の1の地形図を用意し、事前に旅先を読図してから旅に行くと楽しめると言っています。
国土地理院の地形図を使う、なかなかマニアックな旅の楽しみ方でありますが、この本で読図ができるようになれば、今までと違った旅の面白さが体感できるかもしれません。
『重ね地図でわかる!日本列島のしくみ見るだけノート』は、日本で起きる地震のメカニズムや日本列島とマグマの関係など、さまざまな自然現象のことを初心者でもわかるようにイラストや重ね地図を使って丁寧に説明してくれています。我が国日本で、この先安全に暮らしていくために、正しい知識を習得できる一冊となっています。 MCL編集部(天)
三冊堂506 (2021/06/03)