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経営難で閉校することになった大学、萌木女学園。全員を卒業させるために下げられたハードルを越えられなかった女子学生たちのために、半年間の補習が行われることになります。補習を受けるのは、LGBT、摂食障害、外見では分からない病などを抱える女子学生たち。人生をも諦めかけている彼女たちは、補習の最中に他者と関わることで、それぞれの希望の光を見つけていきます。心の栄養になる物語『カーテンコール!』。
そうだ、田舎で暮らそう。まぁちょっとやってみよう、くらいの意思で森の近くで暮らしている翻訳家の早川さんは、夫と小学生の息子・太郎との3人暮らし。一家の生活に寄り添う森には、早川さんが、楽しかったことやうまく言えない気持ちなど、何でも話せる〝優しい木〟と呼ぶ木があります。〝優しい木〟は、一家だけではなく、森の中を行き交う人たちが持つ日常の小さな棘を抜き癒していきます。著者のマクロとミクロな視点が森の中を行き交う人たちの目を通して描かれる4コマ漫画、『きみの隣で』。色々な生き方があるのだなとしみじみ感じます。
怒らない、びびらない、飾らない、侮らない、断らない、お金に振り回されない、あきめない、先送りにしないという8つのテーマで今を生き抜く〝人間力〟を強化する基本技法を伝える『人に強くなる極意』。著者が人生の罠だという〝侮り〟は、自分ではなかなか気がつかないもので、人から忠告や批判を受けた時に、ノートに相手の言葉を書き出し、事態を客観的に冷静にとらえる準備を整えることで、自分に〝侮り〟があるか否かが見えてくると述べています。テーマごとに紹介された著者のおすすめ本も興味深いです。 MCL編集部(そ)
三冊堂444(2020/03/19)