2024年 (令和6年)
11月24日(日)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 「桐島、部活やめるってよ」で小説すばる新人賞を受賞した作家・朝井リョウさんの作品『少女は卒業しない』。今日、わたしはさよならする。図書室の先生と。退学してしまった幼馴染と。生徒会の先輩と。部内公認で付き合ってるアイツと。放課後の音楽室と。ただひとり心許せる友達と。そして、ずっと抱えてきたこの想いと。廃校が決まった地方の高校、最後の卒業式。少女7人が迎えるそれぞれの別れを、瑞々しく描く連作短編集。恋愛あり、友情あり、成長あり。青春の全てがここに詰まっています。

 選択肢が多様に広がったからこそ、生き方が定まらない。リアリティと現実のギャップに戸惑う人びとへ、新たな指針を示す人生論。「成熟のロールモデル」が見えなくなった現代において、「若者」を卒業し「大人」を実践するとはどういうことか?『「若者」をやめて、「大人」を始める』では、異なる世代との接し方、恋愛・結婚観、趣味との付き合い方など、充実した人生を送るためのヒントが詰まっています。

 聴覚は最期まで残る―。アメリカのホスピスで多くの人の心を癒してきた音楽療法士が語る、感動のノンフィクション『ラスト・ソング』。息子の卒業式まで生きたいと願った余命6ヶ月の母親、病気になったことに感謝しながら逝ったビジネスマン。「千の風になって」「Love Me Tender」といった名曲にのせてつむがれる心あたたまる10篇が収録されています。医療現場での音楽というものの可能性、生きるということについて考えるきっかけになる一冊です。 MCL編集部(し)

三冊堂392(2019/03/21)