2024年 (令和6年)
7月17日(水)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 平安時代から鎌倉時代にかけ活躍した仏師・運慶。運慶と縁の深い奈良の興福寺が約300年振りに再建されるのを記念し開催されている東京国立博物館の運慶展は、史上最大といわれることから連日、多くの人が訪れているようです。東京国立博物館名誉館員が監修する『運慶×(と)仏像の旅 天才仏師の技と魅力に出会う』は、運慶が手がけた仏像の見方や観賞ポイントなどを写真と絵とで分かりやすく解説する一冊。運慶が一つひとつの仏像に込めたオモイを垣間見られます。
  ピカソやマティスに崇拝された画家・セザンヌは、亡くなってから不動の評価を得ました。不遇の天才であるセザンヌとライバルとの隠されたドラマを描く映画「セザンヌと過ごした時間」が全国の映画館で公開中だそうです。セザンヌを含めた印象派と呼ばれる画家たちを人物相関図などを用いてやさしく説明した『イラストで読む印象派の画家たち』。実際の作品とかわいらしいイラスト、そしてシンプルなテキストが、難解に感じる絵画の世界を身近なものにさせます。
 国立新美術館開館10周年において開催されている、建築家・安藤忠雄の企画展。既成概念を打ち破る作品が出来上がるその過程を追体験できる内容なのだそうです。1970年代から安藤忠雄を追い続けた著者による評伝『安藤忠雄 野獣の肖像』は、安藤忠雄の人となりに触れることができたような気がします。その場を訪れることができないときは思いを馳せるのに、その場を味わえたときには思い返すのに。 MCL編集部(そ)
 
三冊堂322 (2017/11/16)