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日本びいきの恋人ジェニファーから、結婚を承諾する条件として日本へのひとり旅を命じられたアメリカ人青年のラリー。日本には気が遠くなるような歴史がある。それも他国と国境の接していない島国の固有の歴史、日本人が営々と育んだ深い文化。日本各地を導かれるように旅をするラリーが最後に訪れた釧路で出会ったものとは…。外国人の視点から日本を描く『わが心のジェニファー』。
成長し豊かになる日本。一方その実現の過程では失われていくものもある。地域の個人商店はシャッターを下ろし、スーパーマーケットができた。汚染されていく環境や地域共同体は機能を失いつつある。地域のお祭りは減り、子どもの数も減少した。村上龍氏が８年をかけて制作した、知っているようで知らない『日本の伝統行事』。歴史に支えられ、洗練された美しい伝統行事を紹介。付属されている坂本龍一氏監修の「日本の童謡と唱歌集」のCDも秀逸。
毎日の暮らしのなかで、感じたこと、思ったこと、考えたことを書きとめて生まれた、十勝の子どもたちの詩。その詩を記録し残し続けた『サイロ 創刊50周年記念詩集』。この間、寄せられた詩は約20万編、掲載された１万１千編以上のなかから精選された120編、谷川俊太郎氏、池澤夏樹氏の寄稿、サイロ50年のあゆみを収録。地域をみつめ、自分のなかの何かを感じ、コトバにし、読む人にも共感させる十勝の子どもたちの詩は、十勝の大切な宝のひとつです。 ＭＣＬ編集部（士）
三冊堂273 (2016/12/08)
