2024年 (令和6年)
11月23日(土)
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 吉永小百合、美空ひばり、本田宗一郎、出光佐三・・・。よく生きた、あるいは、よく生きている人73人を紹介する『働く意味 生きる意味』よく生きる人とは、「自分を生かし、人を生かす人」のこと。本書に登場する人たちはみな、悲しみや苦しみに突き当たりながらも、志を育み、自分と愛する人のために、力を尽くす。人生に迷いや悩みはつきもの。73人のたくさんの心強い言葉を通して、「働くこと」と「生きること」について考える。

 6人の人気作家が「働く」をキーワードに競作した短編小説のアンソロジー『そういうものだろ、仕事っていうのは』 重松清の『ホームにて、蕎麦。』では、定年退職した後、駅の立ち食い蕎麦屋でアルバイトを始めた父親の姿を息子の視点から描く。現職時代、家族をかえりみず、懸命に仕事をしてきた父と、大人になって、父と同じ立場になった自分を重ね合わせる息子。仕事とは、理屈では割り切れないことばかり。「休まない元気」と「休む元気」。誰もが、何度も何度も、答えを模索しながら、仕事をしている。
 「お金を稼ぐ」ということは、生きていくっていうこと。働ける場所があるというのは、しあわせなこと。お金について、とやかく言うことを良しとしない文化が日本にある中で、「カネ」と貧困、労働のリアルについて、包み隠さず語った『この世でいちばん大事な「カネ」の話』おそらくサイバラさんのほかには誰も教えてくれないキレイごとなしの本当の「カネ」のお話。 MCL編集部(ふ)

三冊堂262 (2016/09/22)