2024年 (令和6年)
11月23日(土)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 「僕」の命は残りわずか。突然目の前に自分そっくりの悪魔が現れ、取引を持ちかけてきた。「この世界からひとつ何かを消す。その代わりあなたは一日だけ命を得ることができる。」悪魔の言うとおり、僕は消すことを決める。電話、映画、時計、…そして『世界から猫が消えたなら』。人生は近くで見ると悲劇だけれど遠くから見れば喜劇、モノが消えることで「僕」は何を失うのだろう。

ローマ神話に出てくる人間の運命が見える女神『フォルトゥナの瞳』を持つ木山慎一郎。人の死がわかる木山は、その力で人を死の運命から救えないかと考え行動を起こしていく。しかし、その行動は自らの命を削ることでもあった。もし身近なあの人に死の運命が見えたら、あなたはどうしますか…。
 あなたの戻りたい過去はどこですか?そこは時間を旅する不思議な喫茶店フニクリフニクラ。過去に戻っても現実は変えられない、それでも過去に戻りたいと思いますか?担当編集者が友人に誘われ偶然見た舞台に感動し涙、終演後すぐに脚本家を探し、その場で小説のオファーをしたという『コーヒーが冷めないうちに』。第4話「親子」は涙が止まりません。 MCL編集部(士)

三冊堂259 (2016/09/01)