2024年 (令和6年)
11月23日(土)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 小さな岬の先端にある喫茶店。その喫茶店に引き寄せられるように集まる心に傷を抱えた人々。店を一人で営むおばあさんは、とびきりおいしいコーヒーと人生にそっと寄り添うような音楽を選曲してくれて、人々の心がやわらかさを取り戻していく。“生きる”ということに勇気を持たせてくれる『虹の岬の喫茶店』、本日も開店です。

 人生の休息の季節と再生への道のりを鮮やかに描いた『風待ちのひと』。エリート銀行マンとして働きづめの毎日を送っていた哲司は、心の風邪(心身の不調)にかかったことで休職し、亡くなった母が最後に住んでいた港町を訪れる。そこで偶然知り合った喜美子に、母の遺品整理を手伝ってもらうことになる。喜美子の優しさや町の人たちの温かさに触れるにつれ、徐々に心を癒していく哲司。次第に心惹かれ合って、お互いの存在がこれからの人生に無くてはならないと思い始めていく。
 房総半島の太平洋に面した町。小さな漁港があり、かつては海女漁が盛んに行われた。高台には外国の街並みにも見える別荘地が開け、夏はサーフィンなどを楽しむ若い男女が海辺を賑わす。それ以外の季節は波が打ち寄せるばかりの小さな町を舞台に、生き場所を見つけた人、来る人去る人、出逢ったり別れを告げようとしている男女などの人生の瞬間を切り取った『トワイライト・シャッフル』。歓楽の乏しい灯りが海辺を染める頃、ありえたかもしれない自分を想う。 MCL編集部(敬昌)

三冊堂255 (2016/08/04)